お知らせ
2023.10.14
シーティングと座面クッションの種類について
朝がだんだんと肌寒くなってきましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
前回は当施設で使用している車椅子について紹介しましたが、
今回は「シーティング」と「クッションの種類」についてご紹介したいと思います。
皆さんはシーティングという言葉を聞いたことがありますか?
シーティングとは、座位における好ましい姿勢の設定のことです。
シーティングの目的は大きく分けて5つあります。
①褥瘡(床ずれ)の予防
②拘縮・変形の予防
③筋緊張の緩和と調整
④呼吸の安定
⑤活動の向上
以上を目的に私たち機能訓練指導員は定期的に座位姿勢の評価を行い、
ご入居者様が安楽な姿勢でいられるようシーティングを行っています。
次に、シーティングを行う際に使っている特徴的な4つの座面クッションについてご紹介いたします。
1つ目は、アルトネクッションです。
こちらのクッションは低反発ウレタンフォームクッションで、
身体の形に馴染みながらクッションが変形することで体圧分散が可能となっています。
2つ目は、アンカークッションです。
こちらのクッションは前方と後方とで高さが異なる構造となっています。
前方が高くなっているため、座面からのずり落ちを防止できるようになっています。
3つめは、ジェルシートクッションです。
ご覧の通り、隙間があるため通気性に優れており蒸れを防止できる構造となっています。
また、ズレを吸収し身体を保持することにより、褥瘡(床ずれ)を予防する効果があります。
最後4つ目は、リフレックスシートクッションです。
こちらのクッションは自動でクッション内の空気量が調節されるため、
フィットしやすくズレが少ないのが特徴です。
適切な空気量で振動や衝撃を吸収し疲労感の軽減にもつながっています。
今後も適宜座位姿勢の評価を行い、ご入居者様が穏やかにお過ごしいただけるよう支援していきます。